【AWS】EBSを理解したい


✔  EBSとは

AWSのEBS(Amazon Elastic Block Store)は、EC2にアタッチして使用するためのブロックレベルの永続的なストレージサービスである。EBSは、仮想マシンに接続され、ブロック単位でデータを格納することができる。


以下は、EBSの主な特徴と機能:


  • 永続性:   EBSボリュームは永続的であり、EC2インスタンスが停止または終了してもデータは保持される。これにより、データの持続的な保存が可能である。


  • 柔軟性:   ユーザーは必要に応じてEBSボリュームを作成し、サイズを変更することができる。これにより、アプリケーションの要件に合わせてストレージを調整できる。


  • スナップショット:   EBSスナップショットを使用して、ボリュームのデータをAmazon S3にバックアップすることができる。スナップショットはデータの保護と復元に役立つ。


  • 異なるボリュームタイプ:   EBSは異なるボリュームタイプを提供しており、それぞれ異なる性能特性(スループット、IOPSなど)を持っている。例えば、汎用SSD、プロビジョニングIOPS、Cold HDDなどがある。


  • 可用性と信頼性:   EBSボリュームは同一のアベイラビリティーゾーン内でレプリケーションされ、可用性の向上が図られている。さらに、Amazon EBS Multi-Attachを使用することで、複数のEC2インスタンスに同時にアタッチできる。


  • データのセキュリティ:   EBSは暗号化が可能で、データを静止状態でも動作中でも保護できる。


EBSは、データベース、アプリケーションのデータ、ファイルシステムなど、さまざまな用途で使用される。EC2インスタンスとの連携により、柔軟かつ拡張可能なストレージソリューションを提供する。



✔  ブロックストレージとは

ブロックストレージは、データを固定サイズのブロックに分割して管理するストレージ形式。各ブロックは独立して扱われ、通常、ファイルシステムやオペレーティングシステムによって組み合わされて利用される。ブロックストレージは、データをランダムアクセスできる特性を持ち、主にデータベース、仮想マシン、オペレーティングシステム、アプリケーションなどの用途で利用される。


以下は、ブロックストレージの主な特徴や利点:


  • ランダムアクセス:   ブロックストレージはランダムアクセスが可能であり、あるブロックに対する読み書きが他のブロックに影響を与えない。これにより、特定のデータに直接アクセスできる。


  • 柔軟性:   ブロックストレージは、データのサイズや配置に関して柔軟であり、必要に応じてサイズを変更したり、データを配置したりできる。


  • パフォーマンス:   ブロックストレージは高いパフォーマンスが期待できる。これは、ランダムアクセスが可能であり、I/O操作が並列に行えるためである。


  • 永続性:   ブロックストレージは通常、データの永続性を提供する。データは書き込まれたり読み取られたりすると、その変更は永続的に保持される。


  • 仮想化と統合:   ブロックストレージは、仮想化環境やクラウドサービスで広く利用される。例えば、クラウドプロバイダーが提供する仮想マシンにブロックストレージをアタッチすることで、柔軟かつスケーラブルなストレージソリューションを構築できる。


一般的なブロックストレージの例には、ハードディスクドライブ(HDD)やソリッドステートドライブ(SSD)などがある。これらのデバイスは、データをブロックに分割して格納し、ブロックストレージとして機能する。


コメント

このブログの人気の投稿

【論文メモ】A systematic literature review on source code similarity measurement and clone detection: techniques, applications, and challenges

【論文メモ】<2022>コードクローン検索手法の調査

【論文】A Survey on Causal Inference<2021>